7期生としてAKB48に加入。2014年の大組閣にてSKE48に移籍。
現在に至ります。2017年8月末現在、AKB48グループ内で佐藤すみれの先輩となるのは、わずか7名のみ(卒業予定者は除く)。AKB48・SKE48選抜、総選挙ランクインからの圏外そして再ランクイン、じゃんけん大会選抜、AKB48グループで起こる様々な出来事を経験してきた大ベテラン・佐藤すみれが、2017年12月末の卒業を目前にSKE48・若手育成係として最後の活動を開始します。
劇場に立ち、握手会でファンの皆さんとふれあい、テレビや雑誌などのメディアに出演して、自分やグループをアピールし続けているメンバー。
日々の活動中での疑問、長く続けているからこその悩み、新たな壁にぶち当たったときの戸惑い、そんなメンバーのもやもやを、佐藤すみれが解決に導くコーナーです。
メンバーの自己分析を元に、佐藤すみれが少しずつ少しずつ心の【こり】をほぐし、最後にそのメンバーにアドバイスを送ります。
(佐藤すみれの趣味ではありません、と前置きしていましたが、佐藤すみれの趣味になってしまったようです)
「佐藤すみれのす~通信簿」もとうとう最終回。最終回の相談者は、佐藤すみれのリクエスト、チームEの浅井裕華。今回は仕事ではなくプライベート?
佐藤今日は誰が来るんでしょうか!
浅井失礼します。
佐藤きゃーっ! ゆうかたーん!!(満面の笑顔)。
浅井こんにちは。
佐藤ようこそー! ついにやってきました! この企画、今までまじめにやってきましたが、最終回にしてどうなってしまうのでしょうか(笑)。ゆうかたん、この企画(すー信簿)は知ってますか?
浅井知ってます。あいり(水野愛理)の一番最初の回から見てます。
佐藤今日はゆうかたんにみんなと同じようにチャート作ってきてもらいました。ルックスはどうして3なんですか?
浅井最初入ったばかりのときは「自分が一番かわいい」って言ってたんですね。それが黒歴史になってしまったんですけど(笑)。今は逆に自分に自信が持てなさ過ぎて……。もうそのとき以来、自分のことをかわいいって思ったこともなくて……。
佐藤えーっ!? 本当はルックス10なのにねえ。
浅井……(笑)。
佐藤ルックスとトーク力が同じ3で。歌とダンスは6なんだね。
浅井歌うことが好きで、カラオケバトルとかもしてみたいなと思っていて、お風呂とかでもよく歌います。
佐藤ダンスはもうちょっと高いと思ってた。
浅井いえ、ダンスは昔がむしゃらに踊っていただけで、うまいというよりは、ただ一生懸命に踊るっていう感じだったので……。最近はがむしゃらに踊るというよりも、きれいに踊るのをちゃんと頭に入れながらやっているのでこれくらいの点数かなと思いました。
佐藤ふむふむふむ。チャート全体としては、5くらいが平均かな。めちゃめちゃ高いものもなければ、めちゃめちゃ低いものもないという感じの自己採点だね。それじゃあ、書いてきた悩みを発表してもらおうかな。というか、ゆうかたん悩みある?
浅井たくさんありますよ。
佐藤だよねー(笑)。でも、普段から私とは真剣に話すじゃん。だから今日はどんなことを書いてきたんだろうって思ってます。
浅井私の悩みは「何か一つでも結果を残したい」と「もっといろいろなことに選ばれたい」です。
佐藤ほう! 言い回しは違うけど、「選ばれたい」というメンバーは他にもいましたね。これはパッとすぐに浮かんだ悩み?
浅井いろんな悩みがあって、でも結果的に繋がるのはこれだなと思って……。まとめると、これです。
佐藤この二つは同じというか、繋がっているようなものだもんね。結果を残したら選ばれることも増えるし、選ばれたら結果も残せるし。
浅井まずは選ばれることから。それで結果を残していきたいです。
佐藤いつもだったらゲストの子に「これはこう?」って質問をするんですが、ゆうかたんを前にすると甘やかしてしまいそうで、どうしたらいいかすでにわからないんですけど(笑)。
浅井ふふふ(笑)。
佐藤少しでも結果を残したいっていうのは、たとえば「何で結果を残したい」っていう具体的な目標はある?
浅井具体的にこれっていうのはなくて、「何かで」っていうことが多いんですけど、強いて言うなら「Passion For You(SKE 48 Passion For You 〜愛と情熱は世界を救う〜)」の、みんなから投票してもらうような企画(CM選抜メンバーリクエストバトルなど)で1位を取りたいなって思ってます。それだったらみんなからも見てもらえるし、結構話題にもなるかもしれないので、そういうところで結果を残したいなって思います。
佐藤「上位になったらCM出演決定」とかあったもんね。私も一回「CM出たい」みたいなこと言ったけど、あれ、すごい戦いだよね。
浅井そうですね。私も二回とも「参加したいです」って言ったんですけど、どっちもいまいちファンの方に思いが伝わってなかったり、自分の発信力が全然ないから。5位まで発表されるんですけど、その中にも入れなくて……。
佐藤私も(笑)。メンバーのレベルも高くて難しいしね。
浅井そうなんです。ファンの方が頑張ってくれるから、みんなが上位に入れるわけじゃないですか。だから私ももっと拡散とかして、頑張って発信していかないとって思いました。
佐藤そういうイベントで名前を残して、それをきっかけに話題になったり、結果としていろんな人に知ってもらったりしたいってことだね。「選ばれたい」っていうのは、例えば選抜とか?
浅井それが大きいです。同期(7期生)が何人か選抜に入ってて、小畑優奈ちゃんもセンターやっていたりするので。
佐藤7期生強めだから(笑)。
浅井私、最初のお披露目のときは二番手だったんですけど、どんどん下がって今の位置に立っていて……。どんどん抜かれていくのもつらいし、追い抜きたい、負けたくないっていう思いもあるので、選抜とかに選ばれたいなって思います。
佐藤二番手だった最初の頃は、結構いろんなものに選ばれてた実感はあった?
浅井あります。最初にフロント3人(小畑優奈、野島樺乃、浅井裕華)で取材をさせてもらって、それがあったから自分にも自信が持てて……。多分、今自分に自信がないのは、そこからどんどん下がっていってしまったからだと思うんですけど……。そのときは、野島樺乃ちゃんとか小畑優奈ちゃんとか後藤楽々ちゃんとかはアンダーに出てたのに、私は出てなくて……。それなのに自分は自信を持ちすぎちゃってて、アンダーに入ろうと頑張ってもいなくて……。何もしなくてもこの位置にいられるだろうと思っていたので、その考えがすごく甘かったし、今後に繋げることができなかったなって思います。その後、らら(後藤楽々)の大抜擢もあって、アンダーに出てない私が下げられるのは当たり前だと思ったし、私も負けずにもっと頑張ろうって思ったんですけど、全然追いつけなくて……。
佐藤それは目に見えてどんどん下がっていったの?
浅井そうですね。研究生公演が始まる前、イベントに7D2で呼ばせてもらっているときには二番手とか三番手とかいいポジションに立たせてもらっていたんですけど、研究生公演が始まって、最初に「前のめり」を披露したとき、サビでのポジションが一番後ろの列の一番端だったんですね。それで、こうやって目に見えて下がるものなんだなって思って、すごくつらくて、もっと頑張らないとなって思いました。
佐藤うんうん。そして「いろんなことに選ばれたい」か……。選抜が一番遠い目標だとして、その手前にある「選ばれるもの」って何だと思う?
浅井総選挙とか、公演でのセンターとか。応援したいって思ってもらえるような人じゃないと、そういうのは結果として残せないと思うので、積み重ねが必要だと思うし、ファンの人もどんどん増やしていかないといけないって思います。
佐藤やっぱりセンターはやりたいよね。
浅井やりたいです! 研究生公演のときにやらせていただいていたので……。
佐藤そっか。もう経験してるから、戻りたいというか、余計にやりたいって思うよね。
浅井はい……。でも、高い壁だし、難しいんですよね。自分はチームEの中で序列が一番下で、同期がどんどん前に出ていくと、正直すごく焦ったりもするし……。でも、一回はチームEの中でセンター取りたいなって思ってます。
佐藤チームEの「SKEフェスティバル」公演の初日って、おーちゃん(末永桜花)とゆうかたんは選ばれし者だったわけじゃない?(当時チームEは14人。そのため初日から研究生2名が参加。浅井と末永が初日公演に参加した。その後16年11月20日に昇格) そのときはどんな気持ちだったの?
浅井コンサート終わりに選ばれたっていう連絡がきて、そのときはすごく嬉しくて、「できる?」っていう質問にすぐに「できます」って答えました。でも、正直なところ、当時は序列もどんどん下がっていたし、私が選ばれるとは思ってなかったので驚きました。レッスンとかでも、先輩が欠けていると私ではなく別の子が入っていたので、もう絶対に無理だろうなって思っていました。
佐藤7期は人数も割と多い方だもんね。
浅井しかも、自分だけでなく、みんな一生懸命練習してて、その中で自分はみんなよりできていなかったし、ただがむしゃらに踊ることしかできなかったので、絶対無理だろうなって思ってました。やらせてもらって、初めてチームっていう一体感を味わえて、自分の一生忘れられないすごくいい経験になりました。
佐藤チームEに昇格してからの心変わりとかあった?
浅井昇格してからすぐはなかったんですけど、1年経つと、それまで全然関わりのなかった先輩とこうして仲良くなれたりとか、チームEのファンの方が少しでも認めてくださったりとか、それがすごく嬉しくて、このチームに入ってよかったなって思ったし、いてよかったなって思いました。
佐藤ゆうかたんがめっちゃいろいろしゃべってくれるからすごく助かる! こうやって悩みを書いてきてもらっても、引き出さないとなかなか言葉が出ない子もいたりして……。
浅井思っていることを言葉にして言う機会もあまりなくて、せっかくこうして言える場をいただいているので、言おうと思って……。普段の握手会とかの会話時間って短くて、ファンの人ともそんなに話せないじゃないですか。ファンの方とは楽しい話をしたいと思って、全然悩みとか言えないし……。思っていることを言ったのって、生誕祭のスピーチくらいしかなかったので、こういう場をいただけてすごく嬉しいです。
佐藤生誕祭のスピーチで、あかりん(須田亜香里)がああやって(「言い残したことはない?」と)言ってくれて、ちゃんと言えてたね。
浅井そうです。「総選挙にランクインしたい」って。
佐藤あれは言おうとは思ってなかったの? それとも、ちょっと言おうかなって考えてた?
浅井いや、言おうとは思ってなかったです。先輩がいる前でそういうことを言う勇気が自分には全然ないので、言わないでおこうと思ってたんですけど、神7に入っている須田さんにそうやって背中を押してもらったので、これは言わなきゃ損だなと思って……。
佐藤それじゃあ、とっさに思いついたってこと? 「言わなきゃ!」みたいな。
浅井背中を押してもらって、とっさに言おうと思いました!
佐藤そのスピーチによって、ファンの人たちに頑張ろうと思っている気持ちは伝わったかな?
浅井そうですね。受け取ってくださる方もたくさんいたのですごく嬉しかったです。「年齢もあるから難しいだろう」とか言われるんですけど、私は年齢でSKE48に入ったわけではないし、年齢とか関係なくみんなと夢を掴みたいなと思っているので、そういうのは気にしてないです。
佐藤それじゃあ、次の選挙は、ファンはやる気に満ちている人ばっかりなのかな(笑)。
浅井そうですかね(笑)。これから先の目標として、本当に総選挙に入りたいって思っているので、それを言えてよかったです。
佐藤今後まだ長いから、別に今年一年のことじゃなくて、これからの間に一回でも入れればいいなって思うよね。80位まであって、今総選挙にランクインしたら、色んなところで名前も出るし。
浅井はい!
佐藤話しているうちに行きつく場がわからなくなっちゃう子とか、ずっと泣いちゃって言葉に詰まっちゃう子とか、いろんなパターンがあったけど、ゆうかたんは、課題のために何をしたらいいのかとか、冷静に自己分析しているところががみんなと違うなって思う。
浅井泣きたくなるような悩みは、全部家で一人で考えて泣いているので……。
佐藤かわいそう!(笑)。
浅井なので、ここでは前向きに、泣くよりもまずそれができるようになろうと思ってます。泣いちゃうとは思うんですけど(笑)。
佐藤でも、泣く回数は減ったでしょ。みんな「ゆうかたん泣かなくなったね」って言うし、昔に比べたら強くなったのかな? 家に持ち帰ってるだけ?(笑)。
浅井確かに昔はすぐに泣いてましたね(笑)。多少は強くなったんですけど、一人で抱え込むのが多くて……。話せる人も少なくて、上村亜柚香ちゃんとか相川暖花ちゃんとかなるぴー(片岡成美)とかくらいしかいなくて……。その子たちには、わかってくれるから話すっていうのもあるんですが、他の人たちには、話したらどう思われるかわからなくて話せないっていうのもあります。
佐藤 お母さんにはそういう悩みは相談するの?
浅井お母さんは結構聞き上手なんですけど、これを相談したら心配しちゃうし、ずっと考えこんじゃうような人なので……。だから、心配させたくないっていうのもあって言えないです。
「選ばれたい」という浅井裕華の強い思いに佐藤すみれはどう答える?「す~信簿」正真正銘の最後のアドバイスです。