――そんなワケで今回から「君だけが秋めいていた」センター記念スペシャル企画“総力特集・斉藤真木子”と題して、真木子さんと縁が深いメンバーの方々に、その魅力を語り尽くしていただこうと思います。記念すべき第1回に招集した皆さんには、ある共通点があるんですよ。さて何でしょうか?
真木子さんにくっついてる人たちですよね。
やっぱり。このメンツを見てすぐにピンときました。
——正解です。今回のサブタイトルが「私たちは通り過ぎません! 現役“さいまキッズ”座談会」なんですよ。確認ですが、みなさんは“さいまキッズ”ですか?
私たちはさいまキッズです!
正直、今日の座談会をめっちゃ楽しみにしてましたよ。
ここ最近ずっと何話そうかって考えてましたからね。
握手会の合間にも、真木子さんとの出会いから今に至るまでをずっと思い出してましたもん。
真木子さんの企画に呼ばれたことがうれしくて、スケジュールの連絡が来た時からずっと浮かれてました。今日は何でも聞いてください!
——まず最初にかんたんな自己紹介と、お二人のさいまキッズ歴から教えてください。
チームEの市野成美です。私はもうすぐでSKE48に在籍して丸4年になるので……さいまキッズ歴も4年です。
チームKIIの北野瑠華です。私は2013年からなので、さいまキッズ歴3年弱です。
——となると二人とも、SKE48に在籍している期間=さいまキッズ ってことですか?
そうですね。でも私、お披露目の時に挙げた憧れの先輩は違う人で……都築里佳さんだったんですよ。
はっはっは(笑)。いや、ちょっと意外でした。
何笑ってんの、4期生に失礼でしょ! 最初は里佳さんだったんですけど、当時はまだ真木子さんも研究生だったから、いっしょにレッスンする機会が多くなって。その時に「この人カッコいい」「パフォーマンスがスゴい」って思い始めて。そこからもうずっと好きですね。人間性も含めて、マジいいヤツだなと思って。
——突然のヤツ呼ばわり…! 第一印象はどんな感じでした?
「大阪のいかつい人」って感じで怖かったです。その割にはレッスン着が水玉の服だったりして、すごいかわいくて。見た目いかついのに、全然違うじゃんって。でも、しゃべってみたら面白くて。あ、いいじゃんこの人って思って。
いいじゃんこの人って(笑)。さっきからなんなんですか。でも確かに最初は怖かったです。真木子さんって普段からオーラがすっごいんですよ。
目が合った瞬間に怒鳴られそうな感じで。私、5期生のお披露目の時に、全員で踊った曲が真木子さんとペアだったんですよ。レッスンの時からめっちゃやさしくダンスを教えてくれて。そこからお話するようになって、いや誤解だった、素晴らしい方だなってなりました。
——話してみたらやさしくて、そのギャップにやられたということですね。瑠華ちゃんはどんな感じの出会いだったんですか?
あまり覚えてないんですけど、瑠華が初めて『制服の芽』公演にアンダー出演させてもらった時から交流が始まったみたいです。当時、真木子さんはチームEだったんですけど、瑠華のレッスン風景を見てくれてたらしいんですよ。
——その時にダンスを教えてくれたりとか?
それは記憶にないんです。真木子さんがおっしゃるには、そこからが始まりらしいんですけど。瑠華の中では、1年ぐらい経って『RESET』公演に出させていただいた時が始まりかなって。いつの間にか仲良くなってましたね。
——第一印象はやっぱり怖かった?
成美さんも言ってましたけど、本当にもうオーラがすごくて態度もデカいしで「この人、ヤンキーなのかな…」って思ってました。とにかく怖くて、最初の頃は近くに寄れなかったです。
私もしばらくは半径1m以内に近寄れなかったです。めっちゃ怖かったよね…。
——そんないかついオーラ出してたんですね。最近はどうなんですか?
今でも怖い時ありますよ。不機嫌そうだと近寄れないですもん。あっ、真木子さん今日はダメだなって時とか全然ありますよ。
——そんな、一見取っ付きづらい真木子さんを慕うようになったきっかけって何なんですか?
元々は、チームも違うしそこまで関わりがなかったんです。むしろ、真木子さんの方から引き込まれたんですよ。「私についてこい、子分になりなさい」って雰囲気をすごい出してきて。成美さん、感じたことありませんか?
私はあんまりないけど、確かに若いコをどんどん引き寄せていくよね。「私についてこい」オーラはすごいあると思います。
そういう背中を見せられたことで「あの人についてかなきゃ」って思うようになったのかな。とにかく背中がデカいし、存在感がすごいです。一番頼れる先輩ですね。
——「SKE48の新人は誰もが一度は斉藤真木子を通り過ぎる」なんて言われてますけど、お二人は何故こうも通りすぎないんでしょうか?
何でだろう。何でうちらこんなにも通りすぎないのかな。
不思議なぐらい通りすぎないですよね。
——普段、真木子さんとはどういう感じの接し方なんですか?
最初の頃は、私がひっついていくと「おーなるちゃん、よしよし」みたいな感じでかわいがってくれてたんです。でも最近は「あー、はいはい」って、すごい適当にあしらわれるんですよ。それで、若いコにどんどん流れていって…。
瑠華も入った頃は中学1年生だったから、すごいかわいがってもらえて。いま思えばその時期は、本当に色んなことを教えてもらったし感謝してるんですけど。当時と比べるとちょっと冷たくなったとは思いますね。
確かに「あんたたちはもう大きいんだから」みたいな感じは出してきてるよね。そのくせ若いコにはめちゃくちゃやさしくするから、7期生とかドラフト2期もホイホイついてきちゃうんですよ!
真木子さんも、ちょっと親目線みたいなとこありますから。
そうそう。「アンタちゃんとしなさいよ」みたいな感じだし、面倒見がいいんだよね。一見いかついんですけど、実はめっちゃやさしいから。
何だかんだいっても、瑠華がピンチの時に真木子さんは絶対助けてくれるんですよ。難しいダンスを覚えるのに苦戦してたりすると「これはこうやるんだよ」ってさりげなく教えてくれたりして。こっちが何も言わなくても気付いてくれて、声をかけてくれるんです。
私たち二人にもそうですけど、本当に周りのメンバーをよく見ていてくれるなって思います。
——そんな真木子さんも、最近は若いコに夢中みたいですね。
そうなんですよ。もっぱら7期生とドラフト2期生ですよ。すっごい面倒見てますもん。握手会の合間とかにも、ずっと周りに引き連れてボス感出してるし。だから研究生の後輩たちは、いま真木子さんのこと大好きだと思いますよ。
——そういうのを見て二人はどう思うんですか?
さびしいですよ、ぶっちゃけ。
私もです。こう見えて瑠華って、すごい寂しがり屋なんですよ。何かよく、一人が好きそうとか言われるんですよ。確かに自分も強がりな部分あるんですけど。でも真木子さんに「ご飯行きましょう」とか「遊びましょう」って誘って、冷たくされたりしたら……悲しいんですよ、普通に!
間違いない! 話しかけても適当に「あー、わかったわかった」みたいに言われたりして、本当にさびしいんですよこの頃。「7期とかドラフト2期にはあんなにやさしいのにな…」って思っちゃいます。
自分が冷たくされたあとに、7期とかドラフト2期といちゃいちゃしてるところを見せられたりすると、泣きそうになる時ありますよ。「またかよ…」って思っちゃって。
わかる。それはめっちゃ感じてきてますよ、私。
——なるちゃんはさいまキッズ歴も長いし、後輩が入ってくる度にそのさびしさを感じてきたんじゃないですか?
確かに、瑠華が入ってきた時からそのさびしさが始まりましたね。正直、最初はすごいジェラシーがありました。けど今となっては、瑠華は仲間だと思ってます。
同じような立場ですからね(笑)。
瑠華もなかなか通りすぎないから、真木子さんが好きなんだって気持ちが伝わってきて。まあいいかなって思えるようになりましたね。私たちにはそういう歴史があるんですよ。
でも、7期やドラフト2期は、いま真木子さんにやさしくされてるからホイホイついていってるだけなんですよ。うちらの真木子さんを取られてしまうようで、本当に悲しいんです…。
——そこまで冷たくされてるのに、何で通りすぎないんですか?
もう、通り過ぎたら負けだと思ってますから。真木子さんが若いコたちに流れていっちゃってる以上、あんまりかまってくれない時期じゃないですか。ここで通り過ぎたら一生かまってくれないので、いまはガマンかなって。私は真木子さんのブームが過ぎるのを待ちます。
私も通り過ぎることはないと思います。でも、今年4月に高校生になったぐらいから、ちょっと素っ気なくなってる気がして。それはちょっとさびしいですね。
——もしかしたら、それぞれの成長を見極めて、それとなく独り立ちを促してるのかもしれませんね。
本当に入ってきた時はお姉さんみたいな存在で、わからないことは何でも教えてくれるし。今は、普通に真面目な話もするし、ご飯食べにいったりお泊りしたりもするし。大先輩ですけど、年の離れた友達みたいな感じですね。
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